なぜ、シェアハウスに、Jack-o’-lantern(ジャック・オ・ランタン)という名前をつけたか。
シェアハウスとなる家を借りることが確定したときに、初期メンバーのみんなで名前を考えることにした。
それぞれ意見を出し合おうということで、僕の考えた「Jack-o’-lantern」が採用されることになった。
この名前の由来は、
まず、シェアハウスを始めた最初のメンバー4人にちなんだ共通の名前をつけたかった。
メンバーは、やまけん(31歳)、Ikko(27歳)、僕(30歳)、はっしー(27歳)という4人の男たちだった。
やまけんは、舞台照明をしていた。
ikkoは、本名で「一光」
Keiは、本名で「啓介」。啓とは、啓く、すなわち「光をあてる」(enlightenment)の意味を持つ。
この3人には、共通して「光」というキーワードがマッチしていた。
最後の、はっしーだけ、光に関わらない。
はっしーは、本名で「仁大」。仁とは、孔子の儒家思想から来る。「他者への親愛の場、優しさ」の意味をもつ」。
仁は、英語で「Ren」と訳される。
シェアハウスとは、いわば、部屋のRental (レンタル)。
ここで、気づいたのは、Rentalは、Lantern(ランタン)のアナグラムになっていたということ。
厳密なことをいえば、アナグラムとしては、Rentalには、nが一つ足りないが、僕はドイツにいってたこともあり、nはnull(ゼロ)ひとつたしてもゼロだというのは、プログラミングでもよくある話だと、こじつけてみた。
ということで、Lanternをベースに、シェアハウスっぽいものを探したら、ハロウィンのJack-o’-lanternに行き着いた。
ハロウィンというのは、日本らしくない文化だが、学生時代に住んでいた外人がよく集うシェアハウスにいたときは、みんなで毎年渋谷、六本木、麻布に漕ぎ出していたことが、よく思い出された。
ジャック・オ・ランタンは、不気味なかぼちゃのランタンでおなじみのキャラクター。
調べてみると、この名前の由来は、諸説あり、天国へも地獄へも行けないジャックという男の幽霊だという怖い話がある一方で、
旅人が迷わないように道案内する妖精だという話もあった。
真実はどうあれ、僕は後者を採用した。
つまり、住人を旅人にたとえるとすれば、
「旅人が未知に迷わないように、道案内する」
そんなシェアハウスを作りたい。
そういう思いで、この名前をつけた。